ジャンケットバンクを読んで
ジャンケットバンクというマンガを読んだ。
銀行内に賭場があり、銀行員がその中でギャンブラーをマネージメントしているという設定だ。
設定自体は非現実的だけど、そこに目を瞑るとギャンブラーマンガとして非常に面白い。
主人公は2人います。
まず一人目御手洗暉(24)銀行勤続2年の若者だ。
計算が凄まじく早く、優秀な銀行員だが日々に退屈を感じている。
良い大学に入り、銀行に就職し、良い給料をもらっているが、満たされておらず、人生に迷っている。
もう一人の主人公は真経津晨(22)飄々としたふるまいをしているが凄腕のギャンブラー。
対戦相手との心理戦の強さとルールの穴を突くのがうまく、負けを知らない。
ギャンブルをこよなく愛し、対戦相手を遊び相手として見ている。
「最高の遊び相手に出会えた時、ボクの人生は終わるんだ」彼はそう語る。
この二人が出会ったことで物語が始まる。
相手との心理戦を制し、勝ちを積み重ねていく真経津、そんな彼の刹那的な生き方に魅力を感じ、狂信的なまでに彼について行こうとする御手洗。
この作品で扱われるギャンブル(ゲーム)のルールは、ぱっと見では判らないが、あまりそれは重要ではないように思える。
この作品の魅力は心理戦の中で相手を挑発する際の言葉選びのセンスと演出だと思います。
現在、ヤングジャンプで連載中です。面白いので読んでみて。