ジャンケットバンクを読んで
ジャンケットバンクというマンガを読んだ。
銀行内に賭場があり、銀行員がその中でギャンブラーをマネージメントしているという設定だ。
設定自体は非現実的だけど、そこに目を瞑るとギャンブラーマンガとして非常に面白い。
主人公は2人います。
まず一人目御手洗暉(24)銀行勤続2年の若者だ。
計算が凄まじく早く、優秀な銀行員だが日々に退屈を感じている。
良い大学に入り、銀行に就職し、良い給料をもらっているが、満たされておらず、人生に迷っている。
もう一人の主人公は真経津晨(22)飄々としたふるまいをしているが凄腕のギャンブラー。
対戦相手との心理戦の強さとルールの穴を突くのがうまく、負けを知らない。
ギャンブルをこよなく愛し、対戦相手を遊び相手として見ている。
「最高の遊び相手に出会えた時、ボクの人生は終わるんだ」彼はそう語る。
この二人が出会ったことで物語が始まる。
相手との心理戦を制し、勝ちを積み重ねていく真経津、そんな彼の刹那的な生き方に魅力を感じ、狂信的なまでに彼について行こうとする御手洗。
この作品で扱われるギャンブル(ゲーム)のルールは、ぱっと見では判らないが、あまりそれは重要ではないように思える。
この作品の魅力は心理戦の中で相手を挑発する際の言葉選びのセンスと演出だと思います。
現在、ヤングジャンプで連載中です。面白いので読んでみて。
サイバーパンク エッジランナーズ(Netflix)を観て
「サイバーパンク エッジランナーズ」というアニメを観ました。
ネットフリックス独占配信のアニメですが、とても面白かったので紹介します。
このアニメの原作はポーランドのゲーム制作会社CDProjectが制作したゲーム「Cyberpunk 2077」というオープンワールド FPSゲームです。
(追記すると、そのゲームも1991年発売のTRPG「サイバーパンク2.0.2.0」を原作として製作されています)
「Cyberpunk 2077」僕は未プレイです。
2020年に発売されたゲームですが、初期はバグが酷かったらしく、ネットでは炎上していました。現在は大分改善されているとのことですが、3D酔いしやすい体質の為、FPSというシステムのゲームを購入することはありませんでした。
当初、「サイバーパンク エッジランナーズ」についても、原作に馴染みがないので、視聴するつもりはありませんでしたが、非常に評判が良かったので、休日を機会にして一気見視聴しました。
独特な絵柄を観たときから「天元突破グレンラガン」、「プロメア」、「キルラキル」を思い浮かべましたが、監督が同じ今石洋之さんでした。
「サイバーパンク エッジランナーズ」では、その独特な絵柄がサイバーパンクな世界観ととても合っていました。
作品の舞台は、大企業アラサカが街を支配しており、貧富の差が激しく治安も悪い、ナイトシティという巨大都市。
そんなナイトシティで学校に通っていた主人公デイビッドは母親と二人暮らしで貧しい生活を送っていました。
ある日ギャングの抗争に巻き込まれ、突然の母との別れ。
デイビッドの人生はどん底になりました。
そんな中、母の遺品にあった軍用の人体改造パーツ「サンデヴィスタン」をインストールしたデイヴィッドはルーシーという少女と出会い、サイバーパンクとして命がけの日々を過ごすことになる。
このアニメは全10話と普通のアニメでは短い尺の中で、登場人物たちの個性や物語をとても凄く表現されています。
ナイトシティという街では、貧富の差から落ちぶれたものが真っ当に上へ上がることは難しく、サイバーパンクとして生きている彼らの人生の目標は死んだ時に物語となり、語り継がれるような存在になることです。
彼らは人生を刹那的に生きており、本当に呆気なく、脈絡なく、簡単に死んでしまいます。
それでも、瞬間瞬間を懸命に生きている彼らに対して、観ていく中で感情移入して、切なくなるのです。
もし、Netflixに入会していて、観てない方がいましたら、観て欲しい作品です。
原作を知らなくても、問題無く楽しめる作品だし、非常に熱くなれる作品だと思います。
一点、視聴に当たっての注意点ですが、この作品は配信限定で年齢制限(R16)となっています。地上波のアニメでは流せない様な暴力表現・性描写(エロ)が含まれています。僕は観ていて不快とは思いませんでしたが、そういった表現が苦手な方は注意してください。